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【カブ旅1500km】クロスカブとモンキーで高知まで行ってみた<Vol.1往路(静岡~高知)編>

 

MOTTOラフロをご覧のみなさん、こんにちは!

初心者ライダーGATAGOTOです!

小型免許を取って2か月足らずの私が、

高知まで往復1500kmのカブ旅に挑戦しました!

 

無謀ですね~

 

我ながらびっくりですw

今回はカブ旅1500㎞第一弾、静岡~高知までの珍道中をご紹介します!

 

■突然浮上したロングツーリング計画

旦那さんの実家がある高知県には、

年に2~3回、いつもは車で帰っています。

車で高速道路を使っても、早くて10時間、渋滞してると13~15時間くらいかかってしまう。

そこをバイクで!しかも、高速使えない原付で行くとか、

無謀と言われても「はい、その通りです」としか言えませんw

そもそも、はじめはそんな大それたこと考えてなかったのです。

ただ、バイクの免許を取ったらどうしても走りたい道があった。

それは、四国カルスト「天狗高原」

以前車で行ったことがあるのですが、バイクの免許を取ったときから

「あの道を走ってみたい!!」とずっと思ってた場所。

だから旦那さんに提案しました。

「高知でバイク借りて天狗高原行こう!」

そしたら、旦那さんから意外な答えが返ってきたのです。

 

 

「自分のバイクじゃなくていいの?なんならバイクで高知まで帰ってみる?」

 

 

えええええーーーーー!!!

いいのーーーーー?

ですよ(笑)

そんな大それたこと言ったら「は、無理だろ!」って一蹴されると思って言えなかった言葉。

「バイクで高知!」

それがまさか旦那さんの口から出るとは!!!

こうして、「いつかは天狗高原をバイクで走ってみたい」と思っていた夢が、

期せずして免許取ってたった2か月で叶うこととなったのですw

 

■カブ旅決断は当日の朝

とは言っても、季節は梅雨ですよ。

週間天気予報では静岡のみならず、高知も、っていうか、日本全国ずーっと雨。

さすがに雨走行は自信がないし、第一、楽しくない。

天狗高原だってきっと霧で真っ白です。

こりゃあやっぱり無理かなぁ~と思いつつ、

前日の夜までぎりぎり天気予報とにらめっこしてたけど、

やっぱり変わらず、雨・雨・雨。

ということで、あきらめたんです。バイク旅。

いつも通り、車で帰ることにしました。

 

そして、出発当日の朝。

カーテン開けたら、あれ?晴れて…る?

道路はまだ濡れてるけど、空はあきらかに明るい。西の空が…青い。

慌ててスマホで天気予報を確認してみると、どうやら西のほうから天気回復してる!

ということは!!西に向かう私たち大勝利じゃん!

 

…と、起きて間もない頭をフル回転させた結果、

当日の朝!急遽予定を変更してバイク旅を決行することになったのでしたw

前日の夜に車用に作った荷物をバイクのシートバッグに詰め直して

大慌てで準備!こういうときは仕事早いwww

さあ、初心者おばさんライダーの大冒険のはじまりですw

 

■初心者にやさしいルートプラン

今回の行きのルートは以下の通り

  • 1日目:静岡~琵琶湖 313㎞
  • 2日目:琵琶湖~尾道 310㎞
  • 3日目:尾道~高知  200㎞

これまで旦那さんと一緒にいろいろなところにツーリングに行ったけど、

1日で走った最長距離が230㎞。

1日400㎞走れば2日で高知まで行けるけど、

旦那さんが私の体力や経験やメンタルを考えて

3日かけて高知に行くプランを立ててくれました。

 

また、初のロングツーリングなので、極力いろいろな負担を減らすため(荷物量や体力的負担など)、

今回はキャンプではなくすべてホテルに宿泊することにしました(雨予報もあったしね)

フェリーを使って最短で行けるルートもあるのですが、

どうしても「しまなみ海道」を通りたかったのでちょっと遠回り。

原付乗りだったら一度は通ってみたいですよね!

 

■1日目:琵琶湖に向かって出発

朝9時に自宅を出発。国道一号線を西に向かって走り出しました。

始めは濡れていた道路も、天気の回復とともにどんどん乾いていきます。

「思い切ってバイクで出てよかった~!」と思ったのもつかの間、

日差しがどんどんきつくなってきて、今度はめちゃくちゃ暑くなってきたw

強い日差し、アスファルトから上がってくる熱気、

信号や渋滞で止まった時のバイクや周りの車の熱で本当に暑い!!!

 

この日はラフロのRR7554 アーマーフーディーと RR7477 EI:EO ストレッチライドカーゴを着用してたのですが、

アーマーフーディーのUVカット機能とストレッチライドのベンチレーション機能がかなり役に立ってたと思う。

アーマーフーディーは吸湿速乾なので汗をかいてもサラッと快適。

走っているときは風が抜けるので涼しかった。

プロテクターを取り外せば普段使いもできるので、これはかなり気に入っています。

 

原付二種なので当然高速道路には乗れない下道ツーリングですが、

バイパスもところどころで「次で降りてください」と指示が出ます。

ただ、個人的には流れの早いバイパスはまだまだ恐怖感があるので、

下道をトコトコ走るほうが気が楽でした。

 

初日の道で一番怖かったのはまるで高速道路みたいな名古屋のバイパス。

高架下をずっと平行に走る片側4車線くらいの広~い道路を

たくさんの車がビュンビュン飛ばしていく(汗

ものすごい場違い感!!そして恐怖w

走りながら「これ合ってる?カブで走っていいの?」ってずっと思ってましたw

たまに追い越していく車の人と目が合うと、

「そんな小さいバイクでここ走っていいの?」って言われてるような

被害妄想すら感じるほどにビビってましたw

名古屋の中心地を抜けて国道一号線で亀山市、甲賀市を通って琵琶湖方面へ。

山に向かって伸びる田舎道は最高に気持ちよくて、

そしてほっとしましたw

 

夕方17時過ぎ、近江大橋を渡って琵琶湖湖畔のホテルへ。

ちょうど夕焼けの時間だったので、湖畔で写真を撮りたくてバイクでグルグル。

なんの予習もしてこなかったので映えスポットが全然わからないw

あちこちグルグル走ってようやく見つけた小さな公園のわきで、

ちらっとだけ見える琵琶湖をバックに写真を撮ってホテルに向かったのでしたw

 

■2日目:鞆の浦経由で尾道まで310㎞

張り切って朝8時に琵琶湖を出発。

京都の街中を通り抜け、大阪神戸を避けて丹波篠山方面から姫路に向かいます。

 

日本屈指の観光地京都は、車やバイクの交通量が多くて

初心者にはなかなかハードルが高かった。

せっかく歴史的建造物の横を走ってるのに見る余裕がないw

あらためてゆっくり来たいなぁ、と思いながら通り過ぎました。

 

道の駅などで休憩は取りつつ、

でも観光するほどの時間はありません。

でも、ずーっと行ってみたいと思ってた姫路城の近くを通るとわかり、

「入れなくてもいいからせめて近くで見たい!!」と旦那さんにお願い。

城下まで行き、レストランで姫路城を眺めながらお昼ご飯を食べました。

姫路城、やっぱりカッコいい!(割と城マニア)

ちょっとでも近くで見られて嬉しかった。

 

この日の宿泊は尾道のホテルだったのですが、

旦那さんの強い希望で、ポニョの舞台にもなった「鞆の浦」にもよってみることに。

ここは本当に素敵な場所でした。

時間がゆっくりと流れる古き良き漁村。

古い建物を利用したおしゃれなカフェもあって、

漁港を眺めながら飲んだコーヒーが本当においしかった。

300㎞走ってきた疲れも忘れるくらい心が癒された場所でした。

そして、夜7時ころ、尾道に到着。

ホテルの窓から見える尾道大橋を眺め、

「いよいよ明日しまなみ海道を渡るのか…」と思ったら、

遠足の前の日の子供みたいにワクワクして眠れないおばさんだったのでしたw

 

■ライダーさんとの交流

ラフロの公式サポーターに就任してから、

SNS上ではたくさんのライダーさんと知り合い、交流するようになりました。

ただ、なかなかお会いする機会がなく、

「ラフロのステッカー欲しいです!」と言っていただいてもお渡しできずにいました。

 

今回、長距離ツーリングで1500㎞も走ることになり、

各地でライダーさんとたくさん交流して、ステッカーをたくさん配布できたらいいなーと

楽しみにしてたんですが…。

初日は初長距離ツーリングの緊張でそれどころじゃなく…(汗

道の駅でたくさんのライダーさんが休憩をとっていても、

自分が体を休めるので精一杯でしたw

 

2日目からは余裕も出てきて「道の駅でライダーさんに会ったら声かけよう!」

と思ったものの、平日のせいか、休憩場所でほとんどライダーさんに会えず…。

そんなこんなで、往路の旅は終了してしまったのでした。反省…。

 

この反省を踏まえて、高知にいる間はあちこち走って知り合ったライダーさんと

積極的に交流!バイク談議に花を咲かせては、ステッカーをプレゼント。

やっと「公式サポーター」らしいお仕事ができたかなぁw

このステッカーが目印です!

 

「昔からラフロ製品愛用してます」

「横浜のショップにも行ったことあります!」

なんて言葉を聞くと、なんだかとても嬉しかったです。

 

これからはもっと積極的に、たくさんのライダーさんと交流していこうと思います。

黄色いクロスカブを見かけたら気軽に声かけてくださいね!

 

■3日目:原付ライダーの憧れ「しまなみ海道」

しまなみ海道は、

  • 向島(むかいじま)
  • 因島(いんのしま)
  • 生口島(いくちしま)
  • 大三島(おおみしま)
  • 伯方島(はかたじま)
  • 大島おおしま)

の6つの島を経由して広島県尾道市から愛媛県今治市に渡る海道です。

尾道大橋(原付専用道なし、無料)

因島大橋(原付および自転車歩行者道、50円)

井口橋 (原付および自転車歩行者道、50円)

多々羅大橋(原付および自転車歩行者道、100円)

大三島橋(原付および自転車歩行者道、50円)

伯方・大島大橋(原付および自転車歩行者道、50円)

来栖海峡大橋(原付および自転車歩行者道、200円)

計7つの橋(通行料合計500円)を渡ります。

※小銭(50円玉)を用意しておきましょうね!

 

バイク乗りには有名なので今さら説明する必要もないかもしれませんが、

しまなみ海道の橋には「原付でしか通れない専用道(バイクの場合)」

あるのが特徴で、これが、原付ライダーに人気の理由。

高速の車の流れにビビることなく、原付・自転車道をトコトコと

景色を楽しみながら橋を渡れるのです。

そしてまた、入り口から橋に続く原付・自転車専用通路もアトラクションみたいで面白い。

カブ旅なら渡らない手はないですよね!

っていうか、絶対に渡りたかったw

ただ、ここで問題発生。

旦那さんがナビに使ってたタブレットが故障(汗

道が全然わからない…。

最初の尾道大橋の乗り口すらわからず、インカムの会話もピリピリしがちw

それでも、「昔はナビなんかなかったんだ!」という

昭和のお父さんみたいな旦那さんの言葉に気を引き締められてw、

 

「今治」方面の標識を見ながらなんとか進んでいきます。

尾道大橋を渡って最初の島、伯方島についてからは、

道路に自転車用の青いラインがずっと続いていて、

そこに次の橋の乗り口までの距離が書かれているので迷うことなく進めました。

ただ、原付、自転車道の入り口が分かりにくい箇所もあるので、

何度か通り過ぎてしまったりしましたがw

次の島に渡る橋の入り口を探して、

一つ一つ島を渡っていく感じはゲームみたいでとても楽しかった。

 

経由する大小6つの島はどれものどかでロケーションが良く、

特に、因島の水軍城や大島の村上水軍博物館は見てみたかった~。

最後に、一番長い来島海峡大橋を渡って愛媛県に上陸です。

 

■まさかの寄り道「UFOライン」

いよいよ四国に上陸。

高品質な今治タオルで有名な今治市を走り抜け、

愛媛県西条市から194号線をまっすぐ南下すれば残り100㎞

ところがここで突然「UFOライン行ってみる?」と旦那さんから提案が。

UFOラインの正式名称は町道瓶ヶ森線(ちょうどうかめがもりせん)

愛媛県と高知県の県境にある1800m級の石鎚山脈の尾根づたいに27㎞続く舗装された林道です。

「西日本一の天空道路」と呼ばれる高い山の尾根を走る道で、

自動車のCMロケ地として使われた道としても有名な絶景ロード。

確かに、帰りがけにちょっと寄れるなら走らない手はない!

 

194号線の寒風山トンネル手前で脇道の細い林道に入り、

クネクネと登っていきます(たぶんこの道は正規の道ではなかったw)

昼間なのに真っ暗で「これ心霊スポットじゃね?」って感じの怖いトンネルが目の前にあらわれ、

思わずブレーキかけてしり込みする私w

なんとか通り抜けたら、右に曲がっていく道路に「UFOライン入り口」の文字が。

いよいよ天空の道!

 

細くてくねくねと曲がる道をひたすら登っていきます。

そろそろかな?そろそろかな?

このくねくねの先が天空の道?

と思って走れども走れども、なかなか視界が開けない。

高知の山は高いのです。

 

しばらく走ると、細い道の端に寄せるように車が止まっていて、

作業着にヘルメットをかぶったおじさんが…。

前を走っていた旦那さんとおじさんとの会話がインカムを通して聞こえてきます。

「工事?あ、今通れないんですね。え?え?50分????」

あきらかに動揺している旦那さん。

そして、バイクをとめた旦那さんが近づいてきてこういいました。

「50分工事して10分通してるからあと30分待ちだって」

え?さん…じゅっ…ぷん?

時計の針は14時半を回っていました。

30分待ってこの高い山を登って、明るいうちに降りられるのか?(汗

それでももうかなり登ってきているので引き返せません。

仕方なく待つことに。

幸い、15分ほどで通してもらえたのですが、

実はUFOラインを走り終え、下っている途中でも同じ目にあい、

こちらはしっかり30分待たされたのでしたw

高知県の山の中ではこういう工事がよくあるようなのでご注意ください。

すっかり暗くなってしまいましたw

UFOラインは期待通りの絶景!

尾根伝いに長~く空まで伸びる道が見えて、「あそこを走るのか!」と思っただけでゾクゾクしました。

 

ただここは人気のスポットでバイクだけでなく車も多く、道は狭いので要注意です。

ガードレールの向こう側は高~い崖なので気を付けてくださいね。

UFOラインの終点には石鎚スカイラインに続く道があるのですが、

時間が遅かったこととガソリンも底をつきかかっていたので断念。

そのまま長沢ダム方面に下りて高知市に向かいました。

 

■夕方18時に高知市内の実家に到着

仁淀川沿いを走って高知市内の実家についたのが夕方18時過ぎ。

尾道から高知市までまっすぐくれば200㎞の道のりでしたが、

UFOラインに寄り道した分かなり遠回りをしたので300㎞弱の走行となりました。

3日間で900㎞弱走り、無事、前半の旅は終了。

 

■まとめ

往路はほとんど雨に降られることもなく天気が良かったせいか、

疲れより「楽しい」が圧勝した3日間でした。

ただ、カブはタンクが小さくて長距離走っているとすぐにガソリンがなくなるので、

田舎道でスタンドがないと心配ですぐに心がざわざわw

やっとスタンド見つけて給油するたびに、

「心も満タンに♪」というCMソングが脳内再生されてた私だったのでしたw

深い山の中の道を走るときは、「心の保険」にサブタンクが欲しいw

 

というわけで、カブ旅1500㎞の前半戦をざっくりお送りいたしました。

念願の天狗高原ツーリングと復路の旅は往路装備編を挟みお送りいたします!

 

最後に!

■ダイジェスト動画作りました!

是非ご覧ください!

 

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