ラフ&ロードが配信するWEBマガジン「MOTTOラフロ」           商品レビューからキャンプ、ツーリングネタなど、バイクで楽しむ様々な事を配信していきます。

最後は快晴のもと只見・奥会津から歴史を感じる会津・甲子温泉へ ~秋の東北ツーリング・後編~

MOTTOラフロをご覧の皆さまこんにちは。

前回は新潟と福島の県境、只見町にてひどい雨と
見えない熊への緊張感で力尽きたワタクシ。

日本海沿いの米作地帯を南下し、熊の影におびえつつ自身未踏の内陸山岳地帯へ ~秋の東北ツーリング・中編~

キャンプ場のご厚意により安全性の高いトイレ付バンガローへ転がり込み
早速その中にテント設営、夜露の当たらない万全の状態で
テントを乾燥させつつ休息しています。

ここを本日の幕営地とする!(笑)

設営後、晴れ間を縫って食料を買い出し、
近所の温泉も定休日なので夕方早くから籠城決定。
ガラス窓もマルチフライグランドシートで目張り完了。

ご存じのように?ワタクシ、けっこうビビりでして、
カーテンナシで外からナニモノかに覗かれたらと思うと
ゆっくり寝れないワケでして(汗)
ログハウスの壁の隙間にペグを軽く引っ掛け
そこにRR5958をカーテン状に掛けています。

下の隙間は…お酒を飲んで見えないことにしますww
その日は夜通し建物のまわりで犬?猿?鳥?的な
何かいろんな獣の鳴き声はしてましたが(←多分クマ?)
安全なバンガローのテントの中で丸くなってヌクヌク眠り込み
ハッと気が付くともう朝でした(爆)

 

快晴の下、只見川沿いに会津を目指す

翌朝8時半、フロントの方にライダーが来たら渡してくださいと
ラフロステッカーを少しお渡ししてキャンプ場をチェックアウト。

只見駅の近くにSLが静態保存されているのを見学。
1971年の只見線開通を記念して1972年(僕が生まれた年♪)に
かつて一ノ関あたりで活躍していた車両を展示用に貸与されたものだとか。

歴史を感じる車体に挨拶して、ここから只見川沿いに猪苗代湖方面へ移動開始です。

下流に向かうにつれ天気は快晴へ。
ダム湖が多いため川の流れはゆったりとしており、
場所によってはほとんど流れておらず
まさに無風の今日は文字通り鏡面状態、ウツクシイ。

肝心の只見線は、、結局その日もすれ違いませんでしたね orz…

いやはや、昨日の嵐が嘘のような青空。

もうそれだけで「ありがとう会津!ありがとう福島!」って感じです♪

只見町から只見川沿いに252号線を進むと、会津〇〇という地名がずっと続き、
会津坂下で252号から新潟~会津若松をつなぐ49号(越後街道)へ。

只見川はここから阿賀川に合流し新潟方面、日本海側へと流れていきます。

一方のワタクシは49号線をひたすら会津若松方面へ。
遠くにとんがり頭の会津磐梯山が見える道の駅あいづでお昼。

喜多方ラーメンとミニソースかつ丼セットをオーダー。
とりあえず地元の名物はわりと食べてみるほうですww
チャーシュー大きくボリューミーで満足満腹、
かつ丼はミニにしといてよかった(汗)

 

白虎隊自刃の地、飯盛山でずっと行きたかった所へ

会津若松では以前からずっと行きたくて行けてなかったところへ。
それは会津さざえ堂

なにかワケ知り顔な表情のネコがいる駐車場のおじさんに
「さざえ堂ってどこですか?」と聞くと
どうやら白虎隊自刃の地として有名な飯盛山の中にあるとか。

正直なところ実は会津白虎隊のほうはノーマークでして(汗)
一緒に見れるならラッキーという感じでしたが。。

幕末に自分の息子ほどの若い白虎隊士たちが
正しい状況判断を下せないまま
この地で自刃するという悲しい歴史のある場所で、
その生きざまに共鳴した海外の方たちもたくさん来ていました。

ここから炎上する自軍の本陣、鶴ヶ城を見た時の絶望たるや。。
若者が若者らしく生きていける今の平和な世の中に改めて感謝。

そこから少し入口方向へ戻り、回り込んだところ、
猪苗代湖から会津盆地へ水を引いてきた戸ノ口堰のほうに会津さざえ堂、
正式名称「円通三匝堂」(えんつうさんそうどう)があります。

高さ16.5メートル、壁面に安置されていた観音様を
登りと下りの人がすれ違うことなく参拝できるという
珍しい木造二重螺旋構造をもち、
その特異性から平成7年に国の重要文化財指定となったそうです。

登りと下りの折り返し、こんななんですね。
実際に見るとやっぱり楽しいな、ココ。

これが建てられた時の時代背景など知るとさらに趣深く。
歴史や建築物に興味を持てる年齢になった、ということでしょうかww

そろそろ13時、この旅の〆を迎えるため次のポイントへ向かいます。

 

甲子温泉大黒湯、混浴大浴場でひとり今回の旅を振り返る

会津若松をでて118号を南下します。
途中で121号をかすめつつ289号の甲子街道へ。
「甲子」とかいて「かし」と読みます。

なんだかんだ言いつつ、この甲子街道エリア、
ワタクシ実はこれまでに何回か来ております。

今から7、8年前でしょうか。
最初はツーリングマップルでポツンと表示されていた
甲子温泉元湯大黒屋さんが気になり
旅の途中で立ち寄り日帰り湯をいただきました。

その時は平日で空いていた離れの混浴風呂で
たまたま居合わせた地元のおじさんが言うことには
「この先の奥只見や奥会津は紅葉の時期最高だぞ」と。

その時はバイクが頻繁に給油を必要とするトリッカーだったため
諦めて猪苗代方面へむかいました。

ただ漠然といつかタンクが大きいバイクになったら
必ず行ってみたいエリアとして
ずっと心に引っかかっていたのが今回の奥会津、只見エリアでした。

大黒屋さんは休日は大変込み合う人気の温泉宿ですが
とにかく静かで、自然の音だけしか聞こえないところに
何とも言えない風情を感じ、以降家族で1回きて、
そして今回で3回目の立ち寄りとなります。

時刻は14時15分、
前日、風呂ナシ雨天籠城をしていた身としては
ここでお風呂に入りサッパリとして帰りたいワケで(汗)

フロントで15時で宿泊者用に切り替わりますので、
と注意を受けつつ今回も離れの混浴へ。

ちょうど入れ替わりで出たおじさんが
「貸し切りですよ、ごゆっくり」と。
おおっ、ホントだ!

ゆったりと大きな湯船に漂いながらひとり静かに旅を振り返る。
前日の大雨の峠越えはさすがに参ったけれど
今日の会津は頑張った旅人に優しかった。

ただ、やはり時期が早くて
泣けるようなその錦秋の只見にはまた出会えなかった。
11月には通れなくなくなるという252号の県境越え、
またいつか晴れて最高な秋の日に福島側から再アタックだな。

その時は別ルートの289号から只見に抜ける道を使うか…
あるいはもっと過酷な352号に抜けて奥只見湖、枝折峠へ抜けるか。
妄想しながらひとり浸かる温泉は、やっぱり最高、でした♪

 

最後の最後にやっぱり?しっかりやられましたorz…

15時に甲子温泉を立ち16時過ぎにに東北道那須高原SAにて
イチゴバニラミックスソフトでライダーの義務を無事遂行。

ここから先はひたすら高速で神奈川を目指します。
風呂上りに関東に近づくにつれ気温が上がることを感じながら
久喜白川JCTより圏央道へ。

その時前方が暗いなぁと思った途端、ゲリラ豪雨に突入!
そうだった、埼玉はゲリラ豪雨の巣じゃないか!
せっかく温泉はいったのにいぃぃ
カッパ着てないぃぃ!

泣きながら圏央狭山PAまで凌ぎ、しっかりパンツまで濡れてますが
体温維持のため濡れた上からレインスーツを着込みます。
くそー、菖蒲PAでレイン着るんだった。。
最後の最後に負けたぁ。。

全く、降るなんて聞いてないよぉと言いつつ
その後は圏央道に沿うように、まるで龍神さまの大歓迎を受けるかのような
激しいゲリラの中をひたすら走り、トンネルで体温回復、を繰り返します。

相模原のトンネルを出たところで雨雲が切れやっと星空が。

いったい何だったんだろう、あのゲリラ豪雨は。
こっちは路面、濡れてすらいないし…

とりあえずは空腹のため最後に圏央厚木PAにピットイン!

雨で冷え切った身体にガッツを入れるべく横浜家系味噌ラーメン発注!
スープまで完飲し身体が温まった頃やっと思い出したのが
「あ、昼もラーメンだったわw」

21時半、圏央厚木PA、最後のコーヒータイム。

非日常から日常に戻る1杯はいつもよりちょっとほろ苦い。
旅の終わりはいつだってセンチメンタル…
トータル2300㎞ほど走っても、やっぱりまだ走り足りない。

とはいえ身体はしっかり疲れているので
翌日会社で死んだ魚の目をしていたことは言うまでもないのですが(滝汗)

さてさて、次はどこへいこうかなぁ。
次の未踏地走破へ夢想が止まらない
ラフ広報 セキネがお伝えしました。

 

 

今回の秋の東北旅のはじまり、前編はこちらからどうぞ~♪

帰省とフェニックスライズファン感謝祭に参加する旅へ ~秋の東北ツーリング・前編~