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やっと入国したブラジルで何度も何度も「アレ」を食らい全くすすまない… 南米放浪旅 Vol-29

「ねぇ、まだ時間かかんの?」

ペルーでの出国審査を終え、ブラジルでの国境で入国審査がやたらと長い。

「もうちょい待って」

英語が得意では無さそうな職員は、パソコンのキーボードをカタカタ叩きながら、そう告げます。

 

南米旅上陸の地ブラジル入国で、なぜ足止めを食らう?

思えば半年以上前、最初にこの南米の地に足を踏み入れたのは、他でもないこのブラジルです。

それからバスでイグアスの国境を通り、パラグアイへと移動してきたワケですが、どうやらその時のブラジルの出国手続きに不手際があり、僕の再入国の手続きにモタついてるみたいです。

しかしパスポートには、しっかりとブラジルの出国スタンプが押されている為、こちらの不手際ではない模様。

1時間近く待ちぼうけを食らってから、やっとブラジルへの再入国を許されます。

ペルー出国間際のガス欠に加え、ここでも時間を食ったか。

と思っていたら、今度は追い討ちの大雨に見舞われます orz…
仕方なく、公園の屋根の下のベンチで雨宿り。

今日は、そんなに距離が伸びなさそうだなぁ。なんだかなぁ。。
地面を激しく打ちつける雨音を聞きながら、マップを眺め、今日泊まる町に目星をつけます。

次第に雨雲は頭上から去っていき、青空が顔をのぞかせます。
まだ雨がパラついてる中、地面を蹴って再びケントンを走らせ出発…

 

「現金」がないって、なかなかツラい?

しばらく走ると『ブラジレーイア』という町が見えて来ました。

ここはボリビアとの国境沿いの町です。
ぼちぼち夕暮れが迫ってきているので、この町で一泊する事に決めました。

しかし「現金」がない。

ブラジルの通貨”レアル”を降ろそうと銀行に立ち寄り、いつも通り日本と同様ATMにデビットカードを差し込みます。
が、何故か画面にはエラーの表示が。

何だよ。今度は!

イラつく僕を嘲笑うかの様に、何度カードを差し込んでもATMはそれを吐き出し続けます。
仕方なく、他の銀行を探してトライするも結果は変わらない。

まあ、たまに遭遇する事態とは言え、流石にキャッシュをほとんど持っていない状態で、これは少し面倒くさい。
とりあえず明日、もっと大きな町で銀行を探す事にして、今夜はクレジットカードが使える宿を見つける事にしました。

 

さて、ここでもモタついている内に、いつの間にか周りは真っ暗。
相当ゆとりがなかったのか、この辺りの写真、全くないですね(汗)すみません。。

大通りを走り、手頃そうな宿を見つけては中に入り、

「¿Tarjeta?(タルヘタ?)」←カード使える?

と聞いてみます。答えはどこも「No」。
ごめんねー、って感じで受付で断られます。

 

宿探しを続けていると、如何にも妖しい雰囲気のホテルが目に飛び込んで来ました。
疲れてきた僕は、安けりゃなんでもいいと思い門をくぐります。

離れで食事をしていた家族に、「ねえ、一泊いくら?」と、聞いてみます。

「アンタここどんな宿か分かってんの?」と言った目で僕を見ると、
「部屋はいっぱいだよ」と、素っ気なく断られました。

「ハイハイ。そうですよね〜」
子供達の冷ややかな視線を感じながら、踵を返します。

 

その後も国境の曖昧なこのエリアをうろつき、本当は入国してはいけないボリビア側にうっかり足を踏み入れてしまったりしつつ、やっとのことでなんとか納得出来る値段で、カードが使える宿を見つける事が出来ました。

 

翌日もいたるところで繰り返し続くアレ。。

翌朝、宿を出発した僕は『リオ・ブランコ』という町を目指します。
かなり大きな町なので、ここなら現金をゲットできるはず。

 

それにしても暑くて、陽射しが強い。
牛達も、陽射しから逃げる様に木陰に隠れています。

 

さて、そんな感じで走っていると、道路脇に警察の車が停まっています。

何故かイヤな予感。。
そしてバックミラーを見ると、停まっていたハズの警察車両が走り出します。

「あ〜あ」

と思うのが先か後か、サイレンが鳴りスピーカーで何かを言っています。

僕が脇にバイクを停めると、警察車両は少し離れた所に停まり、中から5〜6人のライフルをぶら下げた警察官が降りてきました。
フレンドリーな気配は一切無く、剣呑な雰囲気を撒き散らし、ピリついた感じで僕に言葉を投げかけてきます。

「ポルトガル語は分からない。スペイン語なら少し分かる」

そう大きな声で伝えると、警察官達は僕の元に歩み寄って来ました。
警察達はスペイン語が分からず、お互いの言語を交わしながら理解できる言葉を拾い、会話をなんとか成立させます。

 

言い方は悪いですが、正直あまりこちらも警察を信用していない部分があり、何かあった時の為に、サイレンが鳴った時点でアクションカメラのスイッチを入れておきました。

パスポートや必要書類を見せると、手荷物検査が始まりました。
積んだ荷物を下ろし、一つ一つ警察はチェックします。

「何もねぇよ」

内心うんざりしている僕の事など構う事なく、

「お前の背負ってるリュックも見せろ」

と、警察は指を差してきます。

はいはい。と、リュックを手渡すと、しゃがみ込んだ警察官が、中に入っていたカメラをポロっと地面に落とします。

「おい!ふざけんなよ、高いんだぞカメラ!分かってんのか?」

いつの間にか日本語で喋ってた僕は、

「¡Muy caro!(めっちゃ高いんだぞ!)」

とカメラを指差し、意味を理解させます。

 

そして、リュックを警察の手からふんだくり、自分の手で荷物を取り出し、

「何が見たいんだ?これか?これか?」

と、入ってる荷物を顔の前で見せつけます。

「分かった分かった」

カメラを落とした事に少し引け目を感じたのか、今度は警察が引き下がります。

 

整理した荷物をひっちゃかめっちゃかにされて不機嫌になった僕は、散乱した荷物を荒っぽくバックにしまい込みます。

荷物を積み直し、バイクに股がると警察車両は去って行きました。

 

そして同じ日に何度も続くアレ、もう勘弁してくれよ。。

再び運転に戻り1時間くらい走ると、また検問所が見えて来ました。

迷彩服を着込んだ職員に「降りろ」と指示を受け、パスポートや必要書類の提示を求められたあと、またまた荷物検査が始まります。

「またかよ、コノヤロ!」

と、文句をつけたくなる気持ちを抑え検査に応じます。
なんどもかき回され荒らされる荷物。
再びそれをしまい込み。検問所を後にします。

「昨日から、こんなんばっかだなぁ」
少々萎え気味の状態でリオ・ブランコに辿り着くと、大通りを走り回って銀行を探します。
で、やっとのことで見覚えのある銀行発見。

ATMにデビットカードを差し込み、なんとか無事にブラジルのレアル、現金ゲット!
ホッとして、町の出口方面へ。

気持ちにゆとりが出来て、ふと周りを見ると落書き。。

何故ガム??
都市部は治安もイマイチなのでなるべく早く脱出します。

 

町を離れ、赤土の田舎道を走ります。そしてまたもや通り雨。
木造の壊れかけのバス停の様な所で雨宿りします。

 

雨の足止めに思ったより時間を食い、少し進んだ小さな町で宿を探そうと走り回っていると、警察の検問が・・・。

「止まれ」

手の平を向け、僕の前に立ちはだかります。

「パスポートを見せろ」

いい加減に嫌気が差した僕は「もう勘弁してくれ」と、先程の検問所で撮った写真を見せつけます。

 

「分かるか?今日アンタらで3回目だぞ?見てみろよ」

写真を撮った日時を指差し、訴えかけます。

「分かった。行きなよ」

特に表情を変えずそう言った警官の目は、すでに走り回る別の車を追っています。
彼らの仕事っていったい。。

 

僕は無言で走り去り、再びその日の宿を探します。
宿は町の郊外にあり、値段交渉をして投宿。

「この調子だと、明日はどこまで進めるのかなぁ。。」

ベッドに身を横たえ、そんな事を考えながら、マップと睨めっこをする日没時でした。

 

さてさて、長くなってしまいましたね(笑)
まだ、ブラジルに入国して2日目なのに困ったもんです。

まあ、今日も無事宿に辿り着いたのでヨシとしましょう。

それではまた次回、
¡Nos vemos pronto!