今回で節目の30回目を迎えるこのブログ。
改めましてこんにちは。バックパッカーライダーのカワダです。
これまでの旅の様子はこちらから読めますので是非。
苦労して南米のど真ん中、パラグアイで買ったバイク、相棒 Kenton SHARK200。
これまでパラグアイ、アルゼンチン、チリ、ボリビアを経てウユニ塩湖で最高の写真を撮影するという野望を達成。
そこからペルー、ブラジルへ抜けて再びパラグアイへと戻る途中です。
前回はブラジル入国から何度も検問で荷物チェックをされて辟易している、という所で終わりました。
そして、ブラジル入国3日目の朝。
前日の雨でずぶ濡れになった衣服を積荷の間に挟み、昨日3発目の検問を受けた町を後にします。

南米放浪旅も終盤、今日こそはトラブルなく走りたい
今日は何も起こりませんように。
そんな当たり前の事をボンヤリ考えながら、今日の目的地であるアマゾンの玄関口『ポルト・ベリョ』を目指します。
500km以上離れているその町まで、1日で走りきるというのは、僕にしては考えられないほどの長距離移動です。
しかし山を降りてしまった今、面白そうな寄り道が出来る可能性も高くないし、真っ直ぐ向かえば何とかなるのでは、と考えてます。
そして、できることなら物価が高めのブラジルはなるべく早めに脱出して、パラグアイでまたのんびりしたい…
一応舗装はされていますが、路面コンディションに少し注意が必要な道を走り続けます。
途中でそろそろオイル交換の心配をしていた矢先、うまい具合にリペアショップを見つけたので、オイル交換を済ませます。

ついでに近くにあったレストランで、ボリビア出身の店主と世間話をしながらランチを取り、再びケントンに跨ります。
朝、荷物に括り付けた衣服を触ってみると、厚手のシャツはまだしっかりと水気を含んでいる…
いくら風を切って走っていても、気温が高くてジメッとした気候では、そう簡単に乾かなさそう。
まあ、とりあえずその日は、それ以外に問題なく無事に走れそうだったんですが…
トラブルの前兆は確かにあったけど…
今日は順調だと思っていたら、いきなりエンジンが空回りするような音とともにケントンの推進力が無くなりました。
「またかよ…」
以前中央アジアを旅した時に乗っていた中国製バイク『アルマトール』は、幾度となく故障しその度に足止めを食らうハメになりました。
その時のいやな記憶が頭によぎります。。

▲シートフレームが折れてしまったアルマトール号
同じ中国製のマシンでも、今回のケントンくんはかなり優秀というか、故障などのトラブルはここまで全くありませんでした。
が、度々チェーンが外れる事があり、そのつど自転車のチェーンをはめ込む要領でごまかしながら進んできました。
しかし、ここ最近明らかにチェーンが外れる頻度が増えてきたなぁと感じてはいました。
今回もチェーンか、といつものようにケントンを道の脇に寄せて、チェーンをはめ込もうとしゃがみます。
すると、目の前で一台のセダンが止まり、中から男が1人出てきました。
男「どうした?」
僕「チェーンが外れた。大丈夫。治せる」
僕が英語で答えると、じっとケントンのチェーンを見つめてから、男は英語に切り替えて話してきます。
男「見てみろよ。チェーン、弛んでないか?」
チェーンは張り過ぎても良くない。
と聞いた事はありましたが、言われてみれば緩み過ぎな気がします、かね?

僕「確かに」
男「ちょっと待ってろ」
首までタトゥーが入った男は、自分の車のトランクから工具箱を持ってきました。
男「後輪を少し後ろに引き延ばして、調整した方がいい」

そう言うと、工具箱からレンチを取り出しナットを緩めて後輪を引っ張り、適当な所で再びナットを締めます。
男「コレで大丈夫だろう。念の為、近いうちにバイク屋に見て貰え。この先何か困った事があったら連絡してこい」
と、Instagramを交換して彼は去って行きました。
少しほっこりした気持ちになりながら、ほんのちょびっとホイールベースが長くなったケントンと共に、再び目的地へ向けて走り出します。
ダマしダマし走るも、ついにいよいよ限界か?
親切なタトゥー男に応急処置してもらってから30分くらい走り、大きな橋に差し掛かった辺りで、
『ガキャン!』
という音と共に足元から不快な音が鳴り響き、何事かと慌ててバイクを停めてチェーン付近を覗き込みます。

明らかに後輪の接続部分、スイングアームの内側あたりがひしゃげているのが分かります。
コンドハナンデスカ??・・・
更にチェーンの繋ぎ目の部分にも異変が!

クリップが飛んでしまったのか、チェーンのコマが外れかかってる!
残念ながら、あまりメカに詳しくない僕にはもはや処理出来るレベルではない。
と同時に現時点で、これ以上バイクを進める事は出来ないということはわかった…
さてさて、こういう時はどうするかなぁ…
さてどうしたものかと、ウロウロしながら橋の下を見てみると、川の上に浮かべるように、建てられた住居が。

「ここに住んでいる人達は、どんな生活をしているのだろうか?」
こんな状況とはいえ、そんな事がつい気になってしまいます。
とりあえず、誰かバイクに詳しい人間がいないか、聞いてみる事にしました。

川岸まで降りて、「オイー!(ポルトガル語でHiみたいな感じ)」と住居に向かって声を張り上げてみます。
何事かと顔を出した住人に「質問があります」と、スペイン語で聞いてみると、ちゃんと伝わったようで「どうした?」と。
川岸と住居の間に渡された細い木の橋をわたり、彼らの家に足を踏み入れつつ簡単に状況を説明すると「バイクに詳しい人間は多分この集落にはいないよ」と…

礼を言って再び土手を登って幹線道路に戻ります。
壊れかけのケントンくんを眺めて、立ち尽くしてしまう。
「さて、どうするかなぁ」
トラブル頻発であんまりよく働かない頭で考えた結果、とりあえずケントンくんをここに置き、荷物を持ってヒッチハイクで車に拾って貰い、近くの町に向かう事に。どうせここにいても何も始まらないですし。
僕は、車が目の前を通る度に親指を立てて「止まってくれ!」とアピールします。
しかし、これが想像以上に大苦戦。
まず車通りが少ない。
そして、たまに通る車さえ無情にも僕の前を走り去っていきます。
「まあ、どこの馬の骨かも分からない人間を素通りしてるだけで、無情もクソもないか」
つい余裕がなくなって自分勝手な思考に陥りがちになります。
食料もほとんどなく、飲み水の量も心許ない。
周りには、先程のような家が数軒あるだけで、店も食堂も何もない…
まだ夕暮れまでには時間はあるけれど、ぼちぼち今夜の宿も気になる時間帯ではある。
最悪、川沿いにテントを張って、今晩を凌ぐ事もあり得ない話でもないけど…
僕は、道路脇で力無く親指を立てながら、勢いよく走り去る車を見つめる事しか出来ませんでした。

いやはや、困った。。
今回はここまでになります。
まさかここに来てマシントラブルとは。。このあとはたして救いの手は現れるのか?
という事でまた次回。 ¡Nos vemos pronto!
◆告知です『モテないから旅に出ました』Noteで連載開始、見てね~◆
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南米を走る少し前、ノリと勢いだけで中央アジアをバイクで旅しました。その記録をNoteで公開していこうと思います。
『モテないから旅に出ました』
というタイトルの旅行記になります。
興味あったら、こちらも是非読んでみて下さい♪
https://note.com/quiet_hippo758/n/n869f9f947d0b
