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秘湯 肘折温泉経由で青森帰省 秋の弾丸1700㎞ 東北旅~前編~

モットラフロをご覧の皆さま、こんにちは。
今回はワタクシ、ラフ広報セキネの秋の弾丸帰省旅、往路編をお送りします。

ご存知の方もいるかと思いますが、ワタクシ、岩手県との境にある青森県の三戸町(さんのへまち)の出身。ここ数年は家族都合やら猛暑を避け、9月か10月に帰省ソロツーリングをしております。

毎年同じ道だとつまらないので、今年は東北6県の中でもいつも通過するだけが多かった「山形」に寄り道しつつルートを計画。

その際に寄り道の動機になったのは以下の本でした。

今はなきアウトライダー誌にも登場していた東北仙台出身の熊谷達也さんの名作「邂逅の森」は、秋田の阿仁出身のマタギが主人公の本。
じつはうちの本家筋のおじさんが兼業でマタギをやっていたこともあり、様々なご縁に興味をもちつつ拝読した一冊。
その中で昔ながらの湯治場として登場してくるのが山形の秘湯 「肘折温泉」。

そしてもう一冊、「日本の仰天道路」という旅バイク乗りのためにあるような本に載っていた「肘折希望大橋」。

バイク乗りのみならずオモシロ道路マニアなら、このトグロを巻くような独特のフォルムの橋は是非とも見ておきたい!ですよね??

この2点が重なった時、「そうだ、今年は山形推しで帰ろう」となったワケです(笑)

シルバーウィーク前半、台風25号とともに北上す!

2026年9月21日、日本の南海上を北上してくる大型の台風25号の影響により、前日夜半から関東はびっくりするような大雨。。

普通なら日程を変更するような雨ですが、翌日に地元で予定を入れてしまったこともあり、雨が少し落ち着くのを待って朝6時前に出撃!
台風で海沿いの高速は絶対影響が出ると思い、圏央道にて首都圏を迂回も、終始ずーっと強い雨の中を久喜白岡まではしり、東北道へ。

こういう過酷な状況ではどんなに疲れていなくても1時間半ごとに休憩を取り、体力を温存維持しながらの進行になります。
今回の雨中戦にそなえ、RR7812のレインスーツ(欠品色サイズは年内ギリか年始早々?入荷予定)を着用していますが、いやはやこの雨、自己経験の降雨史上、トップ3に入る激しさでした(爆)

ラフアンドロードでは様々なレインギアを展開していますが、いずれも用途や状況に合わせこだわりを持って作られたものばかり。
各商品の詳しい解説は出来立ての「げんチャんねる」ちょこみさんのレポートをどうぞ♪

 

さて話は戻りますが、その日の東北道は朝から菅生の手前で事故渋滞が始まっており、直前手前の村田JCTで山形方面へ行くか、さらに手前の福島JCTから東北中央道に入るか…絶妙に迷うトコロ。。
激しい雨は太平洋側でずーっと続いており、すこしでも雨が小降りになるならと手前の福島JCTからの山形入りをチョイス。

改めて走ってわかったのですが、山形の内陸って日本海側に面した部分の倍の長さが南北に延びているんですね(汗)
昼を過ぎてもなかなか山形市につきません。。

狙い通り雨はやや小降りですが、標高の高いところを走るので濡れた身体が容赦なく冷やされていきます orz…
せっかく見えた雲海に見とれるよりも、早く温泉に浸かってゆっくりしたいぃぃ、お腹減ったぁぁ、という本能のほうが強くなってました、ハイ。

開湯 1200年!大蔵村の奥にある秘湯 肘折温泉へ

日本海側の日本海東北道もそうでしたが、この東北中央道はまだ未完成で無料区間と有料区間が断続的に現れます。
国道13号とほぼ並行して走るのですが山深いところを走る片側1車線、対面通行エリアが多いためなかなか進みません。

肘折温泉へ行くには山形市から寒河江にはいり、458号を北上するのが最短だと思うのですが、どうやらその458号、自然災害の工事なのか肘折温泉手前あたりが通行止め。
仕方なく、東北中央道を舟形ICまで北上し、そこから逆に458号を南下して戻るような形で向かいます。

「日本で最も美しい村」と言われる村落のひとつ、山形県大蔵村。
どんより雨天でしたがちょうど蕎麦の白い花があちこちに咲いていて、あたり一面まるで白い大海原のよう。

スキー場を過ぎてトンネルを抜けると458号はその先「通行止め」の標識、そこを右折しながら降りていくと見えてくるのが肘折温泉です。

市街地への唯一のルートであるこの道が2012年4月の大規模な地滑りにより崩落し、肘折温泉は孤立。
雪深い地域で工事期間が限られるなか急ピッチ作られたのがこの「肘折希望大橋」なのだとか。
狭いエリアで垂直移動を可能にするため、強度を確保しつつ最短で復旧する手法として採用された「鋼製ラーメン桟道橋」です。

左カーブのあと右ヘアピンで下りつつ、さっきの左カーブの下をくぐって一気に高度を下げ、右ヘアピンの下を抜けるという複雑な構造。
こげ茶色の鉄骨橋脚が複雑に入り組む造りは無骨でメカメカしく、スゴイのひと言。

雨の中、この建築技術と造形の美しさに見とれて撮影していたら、時刻はすでに14時近く(汗)。
橋のたもとのガソリンスタンドで給油しつつ日帰り温泉の情報を聞き込みします。

スタンドのお姉さんに聞くと、肘折希望大橋は本当にびっくりするくらい早くあっという間に出来たのだとか。
山深いこの地域の道路は現在も、あちこちで自然災害による通行止めが多いけれど、この肘折まではピストン路線ながら開通してありがたい、と。
「せっかく来たんだからゆっくり温泉入っていきなよ」と言われ「これから青森まで帰るんですが、そうしますね」と言ったら呆れられました(汗)

銅山川沿いに開けた昔ながらの温泉街は県内外の観光客に人気で、老舗旅館は予約を取るのも難しいようですね。
今回はスタンドのお姉さんに案内された苦水川沿いの、日帰り温泉施設「カルデラ温泉館」へ向かいます。

歴史ある秘湯で心身ともに温まり、気分リセット、再出発!

カルデラ温泉館到着。とりあえず軒先でレインスーツを脱ぎ、入館。
ここは比較的新しい施設で素朴で落ち着いた佇まいが人気なのか、荒天にもかかわらずけっこう多くのお客さんがいました。

高い防水透湿性と多機能を誇るレインスーツですが、ここまで10時間以上激しい雨の中を500㎞近く走り続けて、既に防水の限界を突破…
濡れてしまった衣類を脱ぎ、タオル1本でいざ入湯!

ほぉおぉぉ~。。声が自然に漏れ、冷え切った身体の隅々までほぐれていく感覚をしばし堪能。。生き返ったぁぁ。。

脱衣所に戻ったところで乾いた衣類がバイクに積んだ防水バッグの中だという事と、また濡れるしいいや、という諦めの境地で今一度濡れた衣類を着用していく愚かなワタクシ。。とりあえずご飯食べよう。時刻は15時(汗)、食堂行くか。。

で、スタッフに聞くとココに食堂はなく、15時だと町の食堂も終わってるとのことで軽く絶望(爆)しかたないので炭酸飲料で腹を膨らませます…

きっと湯治に来たら最高な温泉街なんだろうなぁ。
今度は天気のいい日にまたゆっくり泊りで来よう、そう心に誓い雨の中レインスーツを着て出発します。

 

残り約300km弱、再び雨のなか北上開始!

時刻は15時過ぎ、雨は依然として降ったりやんだり、断続的に強く降ることもあり。。

458号から新庄にでて山あいの道、13号と東北中央道を北上し湯沢ICから横手JCTを経て秋田道を岩手の北上方面へ。
この時、明らかに秋田方面は晴れて綺麗な夕陽が見えているのですが自分の向かう東北道方面は真っ黒な雨雲が。。萎えるぅ。。

時刻はすでに17時をまわり、食べ損ねた昼飯を摂取するため取り急ぎ 錦秋湖SAへ。
すでに温泉で回復したエネルギーは底をつき、濡れて冷えた身体を中から燃やすため「肉そば」発注!

とりあえずある程度あったまった身体の熱を逃さないように、レインスーツの手首足首のフラップをしっかり留めます。
外に出ると、あたりは秋田方面の夕焼けと岩手方面からの霧雨のミストでピンク色に染まるという不思議な情景でした。

ここから先、岩手の北上方面に向かうにつれ日が暮れて真っ暗になり雨も激しくなってきて、最後の持久戦に突入。
気温は16℃前後ですが濡れた状態での高速走行は一歩間違えると低体温症の危険もあります。
体温回復のため40~50㎞ごとのSAPAには確実に入り、体温回復したら進む、を繰り返し。。

東北道最後の給油ポイント岩手山SAを過ぎ、安代JCTをこえて八戸自動車道に入る頃には闇に加え濃霧で視界も最悪。
浄法寺ICから一般道におり二戸で4号線に合流したあたりで、やっと良く知っている道なので緊張がほぐれました。

21時ごろ、無事 三戸の実家到着。風呂に入って人心地着いたあと美味しい実家飯を食べつつ、思ったのは
「もう二度と台風や大雨の中、700km以上走るのはやらない」
都合15時間近く、ずーっと雨に降られながら北上する旅、たしか30年位前にもそう誓った覚えがあるなぁと、あまり成長していない自分に苦笑いしつつ、あったかいお布団で眠りに落ちていきました。

 

台風一過、最高の秋晴れの下、久々の地元「さんのへ」を満喫♪

前日の大雨が嘘のように、文字通り台風一過の青空が広がる、ここ「三戸町」。
グランドの奥に見えるのは標高615mの名久井岳、いわゆる地元から見えるソウルマウンテンですね。

あさイチで中まで濡れたヘルメットやらレインスーツ、ジャケットまで日向に干し完全乾燥させつつ、各所ご挨拶へ。

墓参りでご先祖様へご挨拶した後、久々に同級生に会ったり食事したりと旧交を温めてきました。
みんなもう50代、仕事や両親、子育て、地元ならではの苦労や他の友人の近況などなど聞いているとココロがゆるぅく解けていくような。

幼い時しか過ごしておらず、どちらかというと神奈川生活が長くなった人生ですが、やっぱり地元のリズムって良いんですよねぇ。

バイクで回るとあっという間、人口も8000人未満の小さな町ですが、久々に帰るとやっぱり地元はいいなぁ、と思います。
この年齢になったから、というのもあるかもしれません。
僕は地元が嫌で外に出たというタイプではないので、知らないことも多いし定住するとまた違うのかもしれませんが。

でも近い将来、自分の経験が何らかの形で地元にも貢献できたらなぁと思いつつ、数日過ごしました。

次回の「後編」は五戸町の取引先挨拶や秋田の先輩に挨拶しつつ新潟経由で神奈川へ戻る帰路の旅。

引き続きラフ広報セキネ的、半分仕事半分プライベートな旅をお届け予定です。
マニアックな北東北旅を計画中の方の参考になれば、幸いです。

それではまた次回、以上 ラフ広報 セキネ でした~