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【クロスカブとモンキーで行く九州旅/後編】九州ツーリングの師匠鉄馬さんと行く!長崎・佐賀・福岡

MOTTOラフロをご覧の皆さん、こんにちは!
クロスカブライダーのGATAGOTOです!

今回は、モンキーとクロスカブで行く九州旅の後編!
平戸島・生月島ツーリングを中心に、
長崎・佐賀・福岡の旅のレポートをお送りします!

MOTTOラフロチャンネルに、見どころをまとめた
「九州旅後半ハイライト」動画もアップしていますので、
そちらも合わせてお楽しみくださいね!

ではまずダイジェスト動画をどうぞ!

【目次】
00:00 鉄馬さん登場
00:43 平戸オランダ商館
01:18 川内峠
02:50 生月島
05:12 山頭草原でパニック
08:12 生月サンセットウェイ
08:57 大バエ灯台
09:47 田平天主堂
10:38
 伊万里市
11:34 九州最終日 糸島
14:45 金印公園
15:46 潮見公園
18:12 小倉港フェリー乗り場

九州3日目は鉄馬さんと島ツーリング

4日間滞在の今回の九州旅のメインイベントは、
九州の道と絶景スポットを熟知した鉄馬さんと一緒に走る「平戸島」「生月島」ツーリング!

どちらも、九州本土から橋で渡れる島です。

2年前の九州旅でも大分・阿蘇を存分に満喫できるコースを案内していただいたのですが、
今回もまた、完全に鉄馬さん頼みw

なんと鉄馬さんは、前日までお仕事で五島列島に行っていたにも関わらず、
福岡から3時間かけて、長崎県の平戸島まで駆けつけてくださったのでした。
しかも、モンキーで!


(本当にありがとうございます!)

平戸大橋の下にある平戸公園駐車場で鉄馬さんと合流し、
早速島ツーリングスタートです!

<長崎県平戸島> 平戸オランダ商館とオランダ商館通り

まずは、平戸港にある「平戸オランダ商館」へ。

平戸オランダ商館は、1609年に江戸幕府の許可により、
東アジアにおける貿易拠点として平戸港に設置されました。

しかし、わずか30年ほどで、「建物にキリストにちなんだ西暦が刻まれている」
という理由により商館は取り壊され、長崎港の出島に移転させられてしまいました。

現在ある白い洋館は当時の建物を復元したもので、
資料館として当時取引されていた書物や絵画が展示されています。

・平戸オランダ商館
https://hirado-shoukan.jp

このオランダ商館から続く「オランダ商館通り」は、
古い建物が軒を連ねるなんとも素敵なスポット。

平戸港から見える平戸城や、オランダ商館通りのノスタルジックなまちなみは
バイクを降りてゆっくりと歩きたくなるような、とても素敵な場所でした。

<長崎県平戸島> 川内峠(かわちとうげ)

オランダ商館からバイクで15分ほど山方面に走ると、
視界が急に開けて、緑色の丘(?)の間に伸びる絶景ロードが現れました。

川内峠に到着です。

この日は残念ながら全国的に黄砂が大量に飛散していた日で、
せっかく晴れてるのに霞がかかった絶景しか見られませんでしたw

それでも、この峠の景色が目に飛び込んできた瞬間は大興奮!

絶景ロードはそんなに長くないので、同じ場所を何度も
行ったり来たりして楽しんでくださいねw

峠の上にある広い駐車場の横の小高い丘を登ると頂上には展望台があるそうですが、
黄砂がひどかったので今回はのぼりませんでしたw

快晴の日には、九十九島、玄界灘、壱岐・対馬など360度の絶景が見られるそうですよ!

<長崎県生月島> いよいよ生月島に上陸!

さて、川内峠からバイクで15分ほど走ると
生月島に続く水色の大きな橋「生月大橋」が見えてきます。

生月大橋を渡ってすぐの橋の袂には道の駅生月大橋があり、
ここの駐車場では、生月大橋をバッグに写真を撮ることができます。

お昼ご飯は、道の駅からバイクで2分程度の場所にある鉄馬さんおすすめのお店へ!

あごだしラーメン「大気圏」さんです。

ごま油がきいてるのに、あごだしのスープがさっぱり美味しい!
海鮮もたっぷり載っていて大満足のラーメンでした。
ここは確かにおすすめ!

・大気圏
営業時間/11:30~15:00(月・火定休)

ちなみに、平戸島は東西約10km、南北は一番長いところで45kmと、
長崎県でも4番目の面積がありますが、
生月島は東西約2km、南北も10kmと小さな島。
バイクでのんびり走っても、1~2時間で1周できちゃいます。

…が!ただ走り抜けるだけではもったいない!

絶景スポットがいっぱいの生月島は、トコトコのんびり、
時にはバイクを停めて景色を堪能しながら走ることをお勧めします!

<長崎県生月島> 鉄馬さん逃亡?山頭草原で大パニックw

続いて、生月島の穴場スポット、山頭(やまかしら)草原に向かいます。

ここは以前、鉄馬さんの動画で見たことがあって興味があった場所。
牛が放牧されている草原の中をバイクで走れるという、ちょっと面白いスポットです。

入り口には牛が逃げないように鉄の扉があり、
自分で開け閉めして中に入ります。

敷地の中には軽トラック一台分ほどの幅の舗装された道があるのですが、
途中、未舗装のダート路もあるので、バイクの種類によっては厳しいかもしれません。
(カブとモンキーで行けましたw)

また、道のあちこちに牛フンが落ちているので、
バイク走行の場合も徒歩の場合も注意が必要ですw

牛さんたちを驚かせないように、ゆっくりそーっとお邪魔するつもりの私たちだったのですが…

中に入った途端、あちこちから牛さんが大集合!
丘の上から何十頭もの牛さんが、威圧的にこちらをじーっと見ていますw

ビビりながらも少しずつ前進すると、なんと!牛さんたちもドドドドーっとついてくる!w

いまだかつて、あんなにたくさんの牛が自分に向かってきたことがあっただろうか?
いや、ありません!w

すかさず助けを求めようと振り返ったら、
すでにUターンして入り口方面に向かう鉄馬さんの後ろ姿が!w

鉄馬さん、逃げ足早すぎです!!w

「大丈夫!大丈夫!」というパパも口ばっかりで前に出てくれないので
結局おばさん(私)が腹をくくって強行突破したのでしたw

のんびり草を食む牛さんを眺めながらトコトコ走れる、牧歌的なスポットだと思ってたのに~w

ちなみに、敷地内を一周ぐるっと走れるようになっており、
一番高い場所は広々とした草原を見渡せる絶景スポットとなっています。

ここの牛さんたちはなかなか好奇心旺盛(?)で、
帰り道も待ち伏せされて敷地の外に出るのにまたまた大騒ぎだったのでしたw

この牛さんとの攻防戦は、GATAGOTO CAMPチャンネルにて、
ほぼノーカットで動画をアップしておりますのでよかったらぜひそちらもご覧くださいw

・モトブログ#188 牛と走れる!?山頭草原
https://youtu.be/fqb5LHOeJlU

<長崎県生月島> 絶景盛りだくさん

山頭草原から無事脱出(?)し、海沿いの「生月サンセットウェイ」へ。

生月サンセットウェイ

この道は、自動車をはじめ、いろいろなCMのロケ地に使われている絶景ロードです。

青い海と島の独特な地形は、まるで外国を走っているような気分になります。
サンセットウェイという名前の通り、日が沈む夕暮れ時はさらに美しい光景なのだそう。
(さすがに夕方まではいられませんでしたが)

塩俵の断崖

生月サンセットウェイを北上し、長崎県道42号線に入ると、
途中に柱状節理の塩俵の断崖があります。

柱状節理とは、溶岩台地の上に玄武岩が重なり、垂直方向に亀裂が入って
多角形の柱がたくさん並んでいるように見える奇岩のことです。

地質や地層が好きなパパは大興奮!

私はもともとその手の知識はまったくありませんが、
こうして旅に出て色々な地質や地層を目にしているうちに少しづつ知識も増え、
自然が作り出した地形に、今まで以上に感動できるようになりました。
旅は学びの場でもある!w

大バエ灯台と鮫島を望む丘

生月島の最北端に大バエ灯台があります。

 

灯台にしては珍しく「展望デッキ」がついており、外階段で上まで登ることができます。

灯台自体の地上高は11mと灯台にしては小さいのですが、
海抜80mの断崖の上に立っているので、展望デッキからの眺めは圧巻です。
(高所恐怖症の私はかなり怖かったw)

灯台の横にはハマユウの群生地の丘があり、
鮫島という小さな無人島(というか岩?w)が見えることから、
「鮫島をのぞむ丘」とも呼ばれています。

ここも、鉄馬さんおすすめのスポット。
目の前に広がる青い海を眺めながらコーヒー飲んだら最高だろうなぁ~などと思ったのでした。

<長崎県平戸市> 田平天主堂と道の駅昆虫の里たびら

帰り道も生月サンセットウェイで絶景を堪能しつつ、平戸島に戻ります。

平戸島では、行きには通らなかった東側の海岸沿いに出て美しい千里ヶ浜海岸などを眺めながらツーリング。

せっかく長崎に来たなら、一つくらい立派な教会を見に行こう!ということで、
平戸大橋を渡り、鉄馬さんおすすめの教会「田平天主堂」を見に行きました。

赤煉瓦造の教会は、大正4年から3年かけて信者の手によって建てられたものなのだそう。
コロナの関係で中には入れなかったけど、外側から見ただけでも、その素晴らしさに圧倒された建物でした。
(2023年5月から内観できるようになったそうです)

・田平天主堂(長崎の教会群インフォメーションセンターHP)
https://kyoukaigun.jp/visit/detail.php?id=1

教会を後にし、道の駅昆虫の里たびらへ。

田平町に昆虫観察施設「たびら昆虫自然園」があることから「昆虫の里たびら」と名付けられたそう。

子供達が生きた昆虫に触れて楽しむ場所と思いきや、
なんと、道の駅には「昆虫食」が売られていてびっくりw
自動販売機までありましたw

ちなみにパパが「セミの素揚げ」を購入w
セミそのままの形の素揚げが三匹ほど入って500円でした!

一口でパクッと食べた後「美味しくない!」と言ってましたw
チャレンジしてみたい方はぜひ!

<佐賀県唐津市> からつバーガーを食べに行く

長崎県平戸市田平町から「やまびこロード」を走って佐賀県へ
伊万里市を抜け、唐津市の虹の松原にある「からつバーガー」を食べにいきました。

この「からつバーガー」も鉄馬さんイチオシのご当地グルメ。

虹の松原の途中の駐車場のような広場に停まっているマイクロバスで販売されています。

出来上がりを受け取った時は「え?なんかパンが硬い」
と思ったものの、食べてみたら、焦げ目がつくほどに焼かれたパンが香ばしく、
外側がカリッとしていてめちゃくちゃ美味しい!!

唐津に行くことがあったら、ぜひ食べてみてほしい一品です。

・からつバーガー虹の松原店
営業時間/10:00~20:00(無休)

<福岡県糸島市> 糸島で鉄馬さんとお別れ

唐津市から海沿いを走って福岡県に入り、
糸島のこの日の宿に向かいます。

福岡市に住まいのある鉄馬さんとは、途中でお別れです。

今回も、鉄馬さんがいなかったら知らなかった絶景をたくさん見せていただきました!

そして、山頭草原では、鉄馬さんの意外な面白い一面を見たり、
一緒におなかが痛くなるまで爆笑したりと、とても楽しい1日を過ごしました。

本当にありがとうございました。

日が暮れる前には、無事糸島市のこの日のホテルに到着。

鉄馬さんのおかげで、ますます九州が好きになった1日でした。

九州最終日

いよいよ九州最終日。
夜には、小倉港から愛媛県松山行きのフェリーに乗ります。

出港時間は夜10時なので、最終日は糸島と志賀島を観光しながら小倉港に向かうことにしました。

<福岡県糸島市・福岡市> 映えスポット巡り

平戸島や生月島に比べると、糸島市、福岡市の海岸沿いは
かなり観光地として整備されており、写真映えスポットがたくさんあります。

まずは、SNSで見つけた「トトロの森」のある芥屋(けや)の大門(おおと)公園へ。

芥屋の大門とは海にある柱状節理の洞窟のことで、
神が住む神窟として、海岸沿いに鳥居も立っています。

残念ながら海岸沿いからは洞窟は見えず、
遊覧船で中を見ることができるそう。

この芥屋の大門と繋がっているように見える丘のような「立石山」にあるのが「トトロの森」。

狭い入り口から森の中に入っていく景色は
まさに「となりのトトロ」に出てくるあの森のようです。

頂上には小さな展望台があり、玄界灘を見渡すことができます。

志摩サンセットロードを走って、桜井二見ヶ浦の夫婦岩を見に行きました。

途中、SNSで見つけて行ってみたかった真っ赤なロンドンバスカフェを発見!
残念ながら営業時間前だったので、写真だけ撮ってきましたw

夫婦岩付近に到着したものの、平日なのに観光客でいっぱい!
さすが、人気の観光地w
周りの駐車場も有料ばかりで気軽にバイクを置ける場所がなく、
こちらも、遠目から写真だけ撮ってヨシとしたのでした。

続いて、こちらもSNSで見つけた映えスポット「ざうおの浜」へ。

ここには、白い砂浜にヤシの木ブランコや空に続く白い階段など、
写真映えする遊具がたくさん並んでいます。

青い海を眺めながら乗るブランコが最高すぎて、
写真映えを気にせず、思わず本気でブランコを漕いでしまったおばさんだったのでしたw

糸島方面に戻り、糸島ファームハウスUOVOでお昼ご飯。

平飼いで育てた鶏が産んだ「天上卵」を使ったお料理が食べられるカフェです。
敷地内にあるキッチンカーで売っているソフトクリームも絶品らしい。
(ご飯でお腹いっぱいになって食べられなかったけどw)

・糸島ファームハウスUOVO
https://www.itoshima-farm.com/info

<福岡県福岡市> 志賀島へ

糸島から福岡市の市街地を抜けて、志賀島に向かいます。
正直、市街地など都会の道は走りたくないのですが、
街中を抜けていかないと志賀島に行けないのですw

前日は交通量の少ない島の絶景ロードばかり走っていたので、
車の多い市街地の道がはキツかったー!

それでもなんとか市街地を抜け、博多港を抜け、
本土と志賀島を結ぶ「海の中道」に辿り着きました。

志賀島は陸繋島で、「海の中道」と名付けられた巨大な砂州で本土とつながっています.

そしてなんと、この「砂州」の中には町があり、鉄道も通っているのです!
沖縄本島の「海中道路」のようなただの道を想像していたので驚きでした。

志賀島は外周12kmの小さな島で、ゆっくり走っても1周30分程度。
でも、市街地からすぐの近場で島ツーリングできるのは便利ですよね。

志賀島の外周は「金印街道」と名付けられているのですが、
その由来は、江戸時代にここで金印が見つかったことにちなんでいます。

そう!教科書で見たあの「漢委奴国王印」です。

発見された場所は金印公園になっていて、レプリカの金印が置かれています。

この公園のすぐ近くには、蒙古襲来時に戦死した蒙古軍の兵を供養するための「蒙古塚」もあり、
歴史好きの私にはとても興味深い島でした。

島の中央部の一番高い場所に、巨大な展望台のある「潮見公園」があります。

コンクリート造りで、3~4階建の建物に匹敵するのでは?と思うくらい大きなその展望台からは、
海の中道や福岡市街地などを広く見渡すことができます。

志賀島には、パワースポットとしても人気の志賀海神社があり、
時間があればこちらも寄りたいところでした。

<福岡県北九州市> 小倉港へ

志賀島でのんびり島時間を堪能した後は、いよいよ小倉港に向かいます。

福津市、宗像市の海沿いを走り、北九州市へ。
平日の夕方、帰宅ラッシュに巻き込まれながらも暗くなる前になんとか小倉港に到着したのでした。

今回利用したのは、松山・小倉フェリー。
小倉港を夜10時に出港し、愛媛県松山港に翌朝5時に到着します。

九州から四国に渡るフェリーはいくつか選択肢があって、
大分県の佐賀関や臼杵港から愛媛県に渡るフェリーなら短時間で安いのですが、
大分に移動する間に雨が降りそうだったため、急遽小倉から乗ることになりました。

…が!正直なところ、値段がとても高く、船もかなり古かったので
雨でも大分から乗った方が良かったかも…とちょっと後悔しましたw

・小倉松山フェリー
http://www.matsuyama-kokuraferry.co.jp/index.shtml

3泊4日の九州旅終了

2年前の初めての九州旅は2泊3日で大分、熊本を走りましたが、
今回は長崎をメインに、佐賀、福岡を3泊4日で楽しみました。

九州本土で、まだカブで走っていないのは宮崎と鹿児島!
ということで、次回九州旅は宮崎と鹿児島に決定です(時期はまだ未定w
鉄馬さんのおかげですっかり九州の虜になっています。

大きなバイクなら1回の旅でビューンと九州1周できてしまうかもしれませんが、
せっかく見どころや良い道がいっぱいの九州!
こんな風に何回かにわけて、下道をのんびりトコトコ走ってみるのもおすすめです!

GATAGOTO CAMPチャンネルでは、このあとの四国旅、
帰りの紀伊半島ツーリングの動画もアップしておりますので、
よかったら、そちらもご覧くださいね!